RED REQUIEM

Suimu(酔夢)Concept

魂の解放

人生は夢幻(ゆめまぼろし)の如きもの

喜び・悲しみ・怒り・孤独・希望・絶望

全てひと時の感情

過ぎて尚、手放さない執着が苦しみを生み出す

Suimuの香りに包まれて、そんな執着を手放して穏やかなひと時を過ごしてほしいと思います

頑なになった心の殻を通り抜ける華やかな宴のような香りで、心の安らぎを思い出してください

Suimu(酔夢)香りの物語


ある日のベッドルーム


「おや?」


眠りに就こうといつものように アルコールに伸ばした手を止める

部屋中に香っている甘い花の香りに今さらながらに気付いたからだ


ぐるりと部屋を見渡すと ベッドサイドに一輪の紫色の花

たった一輪なのに 部屋の隅々まで香りが漂っている


「そういえば・・・」


記憶をたどると いつもベッドサイドには一輪の花が飾られていた

しかし ほとんど目にも入らず 記憶にも残らず・・・

だが 確かに毎日違う花が飾られていた・・・ような気がする


忙しさからなのか ただただ逃避していただけなのか

周りの変化などに全く気付かずにいた

硬い殻に籠もり 些細な思いで狭くなった心に溺れていた


その溺れる息苦しさから逃れるため 睡眠薬のようにアルコールを流し込む

そんな毎日の繰り返し

まるで機械のように 同じことを繰り返していた


それでも花は毎日取り換えられていたと思う

気付きもしないのに・・・


それとも、ただ単に花が好きなので毎日飾っていたのか


だが、今日の花は強烈に主張していた

固く閉ざした心の殻を突き抜けて香るほどに


その花のすぐそばで寝息を立てている横顔は

無邪気で安らかだ

花の香りに包まれて どんな夢を見ているのだろうか


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人はいずれ死する ・・・


喜びも 哀しみも 憎しみも 苦しみも

希望も 絶望も 何もかも置いて行く


死すれば、全てのものを手放して この世に置いて行く

なんにもあの世に持っては行けない


言うなれば この世のものは 何もかもが「置いて行ける」ものばかり

目が覚めて 夢を忘れてしまうように

死すれば浮世の現実など全て忘れてしまう



浮世の現実とは?


それは様々な生命の「想い」の結実

様々な生命の「想い」が様々な物質を動かして 現実世界に色とりどりの模様が描かれる


描かれた模様たち その「絵」が生命の結実

そんな「絵」一喜一憂しているのが人生


喜びも 哀しみも 希望も 絶望も

全てはただの模様 一枚の「絵」

希望に満ちた「絵」も 絶望に打ちひしがれた「絵」

どちらも同じく一枚の「絵」

ただの絵ならば の如く眺めて味わえばいい


持っているようで持っていない

それが この世の「現実」という名の「絵」

と同じで ただ眺めるしかない


幼き夢 青春の夢 背伸びして見た大人の夢

そして ありきたりな夢


楽しいもあれば恐れに満ちたもある

でもそれは・・・・

様々な生命の想いが描いた「絵」に酔いしれて見た「夢」にすぎない


現実とはそんな夢の如きもの



昨日の苛立ちも 今日の憂鬱も 明日の希望も 全てはに酔いしれて見た酔夢


そんなもの いつまでも握りしめているから心はいっぱいで溢れかえる

溢れかえったものを外に漏らさないよう頑丈な壁を作り、やがてその壁の中に閉じこもるようになる


握りしめるのをやめたら その手からあっさりと離れてゆく

そうすれば心は空っぽになり 壁も必要無くなる

必要な時だけ握りしめて 必要無くなれば手放す

空いた手のひらに 再び新しい「夢」を握りしめるために


十二分にに酔いしれたなら

目覚めて 手放して 忘れてしまおう



四十九年 一酔夢  一期栄華 一杯酒

・・・上杉謙信辞世句


長い長い歳月も 一夜の酔いしれた夢にすぎない

ほんのひとときの栄華の味わいは 一杯の美酒

味わいながら飲み干してしまえばいい

そして眠り 目覚めた時には

真っ白な 空っぽの心で 再び浮世の夢を眺め酔いしれよう


今日 死して 明日 生まれる

毎日 毎瞬 すべて一酔夢

心を空に 手放す


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気付けば つまらないものを必死になって握りしめていたと思う

大切なものを守るためにしていることが

いつしか大切なものは置き去りにして、「守る」ことを大切にしていたことに気付く


大切なものを大切にする


そんな単純なことをいつしか忘れてしまっていた



無邪気な寝顔

その奥に隠された奥深い優しさを感じる


今さらながら・・・

でも これから・・・・・・


無邪気に眠る横顔は

甘い花の香りに包まれて 脳裏に映るは 美しい常世かな・・・


たまには

安閑とした時をすごそう

せっかくの優しさと

花の香りに包まれて・・・・・・


【安閑:身も心も安らかで静かなさま】




Suimu(酔夢)の香り

酔夢はエキゾチックな甘い花の香り

上の物語に登場する花は、そんな花の香りです。

心の中に嵐が起こっていたり、硬く心を閉ざしているような時には、花の香りに気付く余裕など全くありません。

ですが、そんな心の壁や嵐を通り抜けて「気付き」を呼び覚ます力強い花の香り。

そして、花の香りの奥にある様々なブレンドの香りが、開いた心の扉を通り抜けて心の奥まで届くように香奏を奏でてくれます。


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